プログラミングスクールはやめとけと言われるのはなぜ?理由や業界の闇・失敗しないスクールの選び方を紹介

エンジニアを目指すにあたってプログラミングスクールに通おうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。「プログラミングスクールに通うのはやめとけ」と言われる理由には、就職後の不安定さや実践的なカリキュラム不足が挙げられます。ただし、適切なスクールを選べば、キャリアアップできる可能性が高まります。

この記事では、プログラミングスクールはやめとけと言われる理由を解説します。また、失敗しないスクールの選び方や、卒業後に現場で活躍できるエンジニアに成長するために重要な要素を紹介します。エンジニアとしてのスキルをつけるのにプログラミングスクールに通おうか迷っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

菊地拓也
監修者
フリーランスエンジニア
菊地拓也

1995年生まれ、埼玉県出身。
株式会社サイバーエージェントにて、スマホゲームアプリ『青鬼』の開発プロジェクトに従事。企画立案から実装までを主導。「Apple Storeアプリ人気ランキング1位」を獲得する。

その後、飲食業界向け予約管理システム、最新のPhantom.js・Casper.jsを活用した高度なスクレイピングシステム、大規模EC/D2Cサイト構築システムなど、多岐にわたる分野で活躍。技術力と企画力を活かし、チームリーダーとしてプロジェクトを成功に導く。


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目次

プログラミングスクールはやめとけと言われる理由

プログラミングスクールは、転職や収入アップを目指す人から「短期間でスキルを習得できる」と人気です。一方で、プログラミングスクールに対する否定的な意見は少なくありません。

なかには「やめとけ」と否定的な意見も見受けられます。なぜ、プログラミングスクールはやめとけと言われるのでしょうか。

ここからは、やめとけと言われる理由を10個紹介します。

卒業後の転職保証のほとんどがSES

プログラミングスクールがやめとけと言われる理由の1つ目が、SES企業を転職先として紹介することです。しかし、SES(システムエンジニアリングサービス)の全てが悪いわけではなく、その中身や運営方針を正しく理解することが重要です。

SES企業では、客先常駐が基本であり、契約期間ごとに業務内容やプロジェクトが異なることがあります。この環境では、様々な業務やプロジェクトを経験できるため、未経験者が実務経験を積むには適したキャリアの入り口になる場合も多いです。加えて、労働時間に基づいた契約が一般的なため、過酷な残業が必ずしも発生するわけではありません。

ただし、SES企業の中には注意が必要なケースも存在します。一部の企業では、転職後に「勉強期間」という名目で、プログラミングとは関係のない業務(保守やサポート業務、悪い場合は家電量販店の販売スタッフやコールセンター業務)を行わせる場合があります。このような業務ではプログラミングスキルを活かすことができない可能性があります。

その結果、「開発がしたくてプログラミングを学んだのに…」と感じる人も少なくありません。希望するスキルを活かせないことからキャリア形成の障害になるケースがあったり、キャリアの方向性が合わないと感じる人もいたりすることから、やめとけと言われることがあります。

転職先として提携している企業の詳細を調べ、理想のキャリアと一致しているかを確認することが重要です。

担当講師がアルバイトのこともある

現役エンジニアが講師を務めると宣伝するスクールの中には、実際にはアルバイト講師が授業を担当することがあります。アルバイト講師はプログラミング経験が浅かったり、教えるスキルが十分でなかったりする場合があるため、受講生が求めるレベルに達していない可能性があります。

なかには、独学の延長となってしまい、「スクールに通った意味がなかった」と後悔する人もいるため注意が必要です。

リスクを避けるためには、講師の実績や資格を事前に確認し、信頼できる講師が在籍しているスクールを選ぶようにしましょう。

Web開発会社やSIerは転職先として紹介されることがほとんどない

多くのスクールが提携している転職先は、SES企業が中心です。Web開発会社やSIer(システムインテグレーター)を紹介することはまれで、これらの企業への転職はスクール経由では難しいといわれています。

これらの企業は即戦力を求める傾向が強く、実務経験のないスクール卒業生では基準に届かないことがあります。そのため、スクールを卒業しても、目指していた企業での採用に繋がらないケースが少なくありません。

希望する企業への転職を目指す場合は、スクールのカリキュラムだけに頼るのではなく、自主的にポートフォリオを作成したり、インターンシップに参加したりする必要があります。具体的な実績を作り、採用担当者に「この人と働きたい」と思ってもらえるよう準備することが大切です。

就職に有利に働かない

プログラミングスキルを使った成果物を作成し、具体的な技術力を証明することが採用担当者へのアピールポイントとなります。スクールを卒業したという事実だけでは、就職活動で大きなアドバンテージにならないケースもあるため注意が必要です。

多くの企業は、具体的なプロジェクト経験や、スクールでの学びをどのように活かして成果を出すのかを重視しています。転職を有利に進めるためには、学んだスキルを用いて作成したポートフォリオや実績をGitHubなどで公開することが効果的です。

料金が高い

プログラミングスクールの受講料は、数十万円から100万円を超えることもあります。特に、転職保証付きのプログラムでは受講料が高めです。

高額な費用に見合った成果を得られるかどうかは、スクールの質と受講生自身の努力に大きく左右されます。

特に、転職保証付きのプランでは、料金がさらに高くなることが一般的です。費用に見合う価値があるかを判断するために、無料体験や説明会を活用し、具体的なカリキュラム内容やサポート体制を確認しましょう。

挫折したらお金が無駄になってしまう

プログラミングは習得が難しく、途中で挫折する人も多い分野です。スクールに通っても、モチベーションが維持できなければ、結果的に高額な受講料が無駄になってしまいます。

リスクを軽減するためには、事前に自分の目標を明確にし、自分の学習スタイルに合ったスクールを選んだり、無理のないペースで学んだりする環境を選ぶことが重要です。

また、学習中は進捗状況を記録したり、仲間と励まし合う環境を作ったりするのも良いでしょう。挫折を防ぐための工夫を怠らないことが、受講料を最大限に活かす秘訣となります。

ノーコードでもプログラミングができるようになり始めている

ノーコードツールの普及により、プログラミングの知識がなくてもWebサイトやアプリが作成できるようになりました。簡単なシステム開発を目指す人は、スクールに通わなくても目標を達成できるようになったことで、プログラミングスクールへの需要が減少しています。

ただし、ノーコードでは対応できない高度な開発やカスタマイズを行いたい場合、エンジニアとしてのキャリアを築きたい場合には、プログラミングの基礎を学ぶことが重要です。

広告とのギャップが大きい

プログラミングスクールの広告では「未経験から3カ月でエンジニアに」「年収アップ」といったキャッチコピーが目立ちます。しかし、スクールでの授業内容や成果と大きくかけ離れているケースもあるのが現状です。

多くの受講生が、このギャップに不満を感じているスクールもあります。ギャップをなくすためには、広告だけで判断せず、口コミや卒業生の実績、スクール主催の無料セミナーに参加して、リアルな情報を得ることが重要です。

カリキュラムが現場レベルに到達していない

スクールで学べる内容は基礎的なものが中心で、カリキュラムが現場で求められるスキルには届かないことがあります。そのため、スクール卒業後に「実務で通用しなかった」「期待していたほど役に立たなかった」と感じる人も少なくありません。

現場レベルのスキルを身につけるには、スクールの学びを土台に実務経験を積んだり、自分で学習を進めたりすることが重要です。現場の最新技術に触れるためにも、独学でスキルを身につけることが求められます。

学習期間が短い

多くのプログラミングスクールでは、3カ月から6カ月程度の短期間でのスキル習得を目指すカリキュラムを提供しているのが一般的です。数ヶ月ではプログラミングの基礎を学ぶのが精一杯で、実務で通用する応用力やプロジェクト経験を十分に身につけることは難しいケースもあります。

そのため、未経験者の方は、短期間でエンジニアとしてのスキルを習得するために、自主学習を並行して行うことが重要です。また、実践的な経験を得るためにインターンシップやフリーランス案件に挑戦するのも良いでしょう。

無料のプログラミングスクールは特にやめておくべき

無料で学べるプログラミングスクールは、魅力的に感じますがやめておく方が良いでしょう。その理由として、転職率を優先する傾向にあることと、カリキュラムが限られていることが挙げられます。

無料のプログラミングスクールの多くは、転職先を紹介することを条件に、企業から収益を得ています。そのため、受講生が本当に必要なスキルを身につけるよりも、転職率を優先する傾向があるため注意が必要です。

また、無料のスクールはカリキュラムが限られていることが多く、広範囲の知識を得ることが難しい場合があります。さらに、未経験者向けに基礎的な内容に偏りがちで、実際の開発現場で必要とされるスキルを身に付けられないケースも多くあります。

加えて、講師の質やサポート体制に課題があるスクールも多く見受けられるため、無料だからと安易に選ばず、具体的な内容やサポート体制をよく確認することが重要です。

【プログラミングスクールはやめておけ】プログラミングスクールの闇

プログラミングスクールに対して否定的な意見が出る背景には、いくつかの業界特有の問題があります。ここからは、代表的な「闇」を掘り下げていきます。

これらを理解することで、スクール選ぶうえでの判断材料となるでしょう。

プログラミングスクールの収益構造

多くのプログラミングスクールは、受講生の授業料だけでなく、転職先企業からの紹介料によって収益を得ています。スクールのビジネスモデルが「プログラミングスクールはやめておけ」と言われる理由の1つとなっています。

転職先企業からの紹介料によって収益を得ているスクールでは、以下のような問題が起こる可能性があるため、注意が必要です。

  • 受講生の技術向上ではなく転職成功率の向上を重視している
  • 学習内容が転職に有利なスキルに限定される
  • 深い理解や応用力を養うカリキュラムが省かれる

転職保証を前提としたスクールでは、提携企業への就職をゴールに設定する場合があります。これにより、受講生が目指すキャリアパスとスクールの目的が一致しないことも珍しくありません。スクールに入会する前に、収益構造が自分の学習内容や成果にどう影響するかを理解しておく必要があります。

転職保証・返金保証

一部のプログラミングスクールでは「転職保証」や「返金保証」をうたっていますが、実際には条件が厳しいところが多いのが現状です。

代表的な条件として、以下のものが挙げられます。

  • 受講後の一定期間内に転職活動を開始する
  • 指定された職種や企業に応募する
  • スクールが指定するカリキュラムを100%完了する

これらの条件を満たさないと保証が適用されないため、実際には適用されないケースも少なくありません。そのため、保証があることだけを理由にスクールを選ぶのは危険です。

また、返金保証も条件付きであり、実際に返金を受けるまでの手続きが煩雑な場合があります。保証内容を過信せず、契約書や利用規約を細かく確認することが重要です。

カリキュラムをこなしてもエンジニアにはなれない

プログラミングスクールのカリキュラムを修了しても、現場で必要とされるスキルには到達していないことが多くあります。スクールでは基礎的な知識や単純な課題の解決法が中心で、現場で直面する複雑な課題やトラブルへの対応力までは鍛えられないケースもあります。

スクール内の課題では、問題の答えがあらかじめ用意されていることが一般的です。しかし、現場では未知の問題に対処し、自分で解決法を模索する力が必要となります。

さらに、実際の現場では他者とコミュニケーションを取りながら進める力も求められますが、スクールでは個人学習が中心であり、チーム開発やプロジェクト管理ツールの使い方が十分にカバーされていないことが多くあります。

エンジニアとして活躍するためには、スクールを卒業した後も独学やプロジェクト経験を積み、実務に通用するスキルを身につけることが求められます。

プログラミングスクールをやめておくべき人の特徴

プログラミングスクールは、多くの人にとってスキルを学ぶ有効な手段ですが、すべての人に適しているわけではありません。スクールに通うことが逆効果となるケースもあります。

ここからは、プログラミングスクールでは期待した成果を得られにくい人の特徴を具体的に解説します。

スクールに入れば現場に立てると思っている人

プログラミングスクールに通えば、エンジニアとしてのキャリアが開けると考える人は注意が必要です。スクールの役割はあくまで基礎的な知識を学ぶ場であり、現場で求められる実務スキルは別途自力で身に付ける必要があります。

チーム開発やプロジェクト管理ツールの使用方法は、スクールのカリキュラムではカバーされないことが多いため、自主的に学ぶ姿勢が必要となります。

また、プログラミングは技術的な学びだけでなく、トラブルに対応する能力や効率的な作業の工夫が必要とされます。スクール卒業後も、独学や実務経験を通じてスキルを磨き続ける意識が重要です。

わからないことをすぐに聞きたい人

プログラミングを学習するうえで、エラーの原因を自分で探り、問題を解決するプロセスを身につけることが極めて重要です。これらの過程を飛ばしたり、すぐに他人に答えを求めたりする人は、応用力や問題解決能力が身に付きにくい傾向にあります。

実務の現場では、誰も答えを教えてくれるわけではなく、自力で状況を打開する力が必要です。そのため、自主的にわからないことを学んだり聞く姿勢が求められます。

スクールに通うことで、気軽に質問できる環境は整いますが、それを頼りすぎると自分の成長を妨げる可能性があります。プログラミング学習では、疑問が生じたときにまず自分でリサーチし、試行錯誤する習慣を身につけることが成功への鍵となります。

プログラミングがほとんどわからない人

完全に未経験の状態でスクールに通い始めると、カリキュラムの内容が難しすぎて挫折するリスクがあります。プログラミングスクールは「未経験者歓迎」をうたっていることが多いですが、実際にはある程度の基礎知識がある方が学習をスムーズに進められます。

スクールに入る前に「HTMLやCSSの基礎知識を事前に学んでおく」「簡単なコーディングの練習をしておく」といった準備が有効です。スクールに通う前に独学でプログラミングの基本概念を掴んでおくことで、カリキュラムの内容をより深く理解できるようになります。

プログラミングを学ぶモチベーションがあまり高くない人

プログラミングの学習は、一朝一夕で習得できるものではありません。未経験から始める場合は、高いモチベーションが必要です。興味や目的が不明確なままスクールに通うと、途中でやる気を失い、カリキュラムを修了できない可能性があります。

「どんなエンジニアになりたいか」「プログラミングを使ってどのような目標を達成したいか」を事前に明確にしておくと、学習のモチベーションが保ちやすくなります。スクールに通う前に、なぜプログラミングを学びたいのか、自分の目的を考えてみることが重要です。

本業が忙しすぎる人

プログラミングスクールでは、ある程度まとまった学習時間を確保することが求められます。本業が忙しく、学習時間を確保するのが難しい人は、カリキュラムをこなせずに終わってしまう傾向にあります。

なかでも、オンラインスクールでは、自分でスケジュールを管理する必要があるため、自己管理能力が求められるため、時間を作れる人に向いているでしょう。平日の夜間や週末に時間を確保できないと、授業についていくのが難しくなる可能性があるため、十分な時間を捻出できるか今一度確認してみてください。

プログラミングスクールをやめて独学するべき?

プログラミング学習には、スクールだけでなく独学という選択肢もあります。しかし、独学には多くの課題があり、すべての人に適しているわけではありません。

ここからは、スクールと独学のどちらを選ぶべきかを判断するために、独学の課題を深掘りしていきます。

情報が多くて何から学べば良いかわからない

独学では、自分で学習計画を立てる必要があり「何から学べば良いかわからない」と悩む方もいます。HTMLやCSSなどの基礎的な言語からスタートし、JavaScriptやPythonといった応用的な言語に手をつけるのが一般的です。

ただし、将来携わりたい分野によって、優先的に学ぶ内容が異なるため、情報の取捨選択を間違えると、効率的な学習が難しくなる可能性が高くなります。

スクールでは学ぶ内容を選べるところもあるため、効率的に学習を進められます。

エラーが起きると解決するのに時間がかかる

独学の大きな課題の1つが、エラー発生時の対応です。プログラミングでは、エラーが頻繁に起きるため、原因を特定して解決するプロセスには膨大な時間を要します。

特に、初心者の場合は、エラーメッセージの意味が理解できず、インターネットで解決策を検索しても適切な情報にたどり着けないことがあります。プログラミングは、エラーの原因が単純なタイプミスの場合でも、コード全体を何度も確認する手間が発生するため解決まで時間がかかることもあります。

スクールには経験豊富な講師がいるため、解決までの時間を大幅に短縮することが可能です。独学では見逃してしまう些細なミスも迅速に指摘してもらえたり、エラーが発生した際の対処法や考え方を学べたりするため、問題解決能力を向上させられます。

モチベーションを維持するのが難しい

学習の成果がすぐに見えにくいプログラミングでは、途中で挫折する人も多くいます。独学では、学習の進捗を管理し、モチベーションを保つことが大きな課題となるでしょう。

スクールでは定期的に授業があり、課題を進めるペースが明確であるため、モチベーションを維持しやすくなります。また、同じ目標を持つ仲間と交流することで、学習意欲を高め合うことが可能です。スクール内でのコミュニティ活動や講師からのフィードバックが、学習の励みとなり、挫折を防ぐ環境を提供してくれます。

プロジェクトのソフトスキルが身につかない

プログラマーとして現場で活躍するためには、チームでのプロジェクトを遂行するために、ソフトスキルも求められます。しかし、独学においては、チーム開発の経験を積む機会がほとんどないため、スキルを身につけるのは難しい傾向にあります。

チーム開発を経験できるカリキュラムが用意されているスクールに通うことで、プロジェクトの進め方やチーム内での役割分担を学ぶ機会を得ることが可能です。

実際のプロジェクト形式でポートフォリオを作成する課題を通じて、ソフトスキルを鍛えられます。また、スクール内で使用するツールやプロジェクト管理の方法は、実務で使われるものに近い場合が多いため、現場での即戦力として活用できるスキルを習得できるでしょう。

【闇だけではない?】プログラミングスクールのメリット

プログラミングスクールは、カリキュラムをこなしてもエンジニアになれない・就職に有利に働かないなどと言われる一方で、独学では得られないメリットが存在します。

ここからは、プログラミングスクールのメリットを5つ紹介します。

モチベーションを維持できる

プログラミングスクールの大きな強みは、カリキュラムに従って学習を進められる点です。卒業までのステップが明確になり、途中で迷いにくくなります。

また、同じ目標を持つ受講生と切磋琢磨しながら学ぶことで、モチベーションが維持しやすくなります。スクールでは、進捗に対するフィードバックも受けられるため、自分がどの位置にいるのかを把握しやすく、焦ることなく着実にスキルを身につけらるのが特徴です。

壁にぶつかったときには、仲間との交流や講師からのアドバイスが励みになるでしょう。定期的な進捗確認や学習イベント、グループワークなどが行われることもあり、モチベーションを維持したまま続けることが可能です。

わからないことを講師に質問できる

独学では、プログラムがうまく動かないときに「どこで何を間違えたのか」「何でエラーがでているのか」を特定するのが難しいことがあります。プログラミングスクールでは、わからないことをすぐに講師に質問できる環境が整っているため、解決までの時間を短縮できるのが特徴です。

経験豊富な講師では、複雑な問題に対しても迅速かつ的確に解決策を提示してくれるため、学習の効率が飛躍的に向上します。また、質問することで理解が深まるだけでなく、講師が提案する異なるアプローチや実践的な技術も学べ、視野を広げることが可能です。

プログラミングスクールでは、独学では得られない指導とフィードバックを受けられ、より深い理解とスキルの習得ができることが魅力となっています。

転職・就職支援のサービスを受けられる

プログラミングスクールに通うメリットとして、転職支援や就職サポートが受けられる点が挙げられます。多くのスクールでは、単にプログラミングを教えるだけでなく、学習が終わった後のキャリア支援も手厚く行っています。

スクールによっては、求人情報の提供や企業とのマッチングをサポートしてくれる場合もあるため、未経験からエンジニアを目指しやすい環境が整っているのが魅力です。提携している企業への推薦制度を設けているスクールや、面接やポートフォリオの作成に関してアドバイスをしてくれるスクールもあるため、転職活動を有利に進められます。

プログラミングスクールのサポートにより、学習を終えた後の転職・就職活動をスムーズに進められ、エンジニアとしてのキャリアをスタートさせることが可能です。

ポートフォリオを作成できる

エンジニアに転職・就職するうえで、ポートフォリオは企業にスキルをアピールするための重要な武器です。プログラミングスクールでは、学んだ内容を実践的に活かすためにプロジェクトの作成がカリキュラムに組み込まれており、ポートフォリオとして使うことが可能です。

スクールでは、業界標準のプロジェクトを実際に手掛けるため、企業へ即戦力をアピールもできる可能性が高まります。

目的に合わせて言語を学ぶことができる

独学ではどの言語から始めるべきか、どの分野に特化すべきか悩むこともあるでしょう。プログラミングスクールでは、Web開発ならJavaScriptやRuby、AIやデータサイエンス関係ならPythonのように、個々の目的に合わせたカリキュラムを選ぶことが可能です。

さらに、スクールでは個々のニーズに合ったアドバイスをくれるため、無駄のない効率的な学習が可能です。

失敗しないプログラミングスクールの選び方

「プログラミングスクールはやめとけ」と言われますが、実際にはプログラミングスクールの選び方次第で、学習成果やその後のキャリアに大きな違いが出ます。

最後に、スクール選びで失敗しないためのポイントを解説します。

卒業後の就職の選択肢に粗悪なSESが少ない

プログラミングスクールを選ぶ際、就職先としてSES(システムエンジニアリングサービス)の企業が候補に上がりますが、その中でも粗悪なSES企業に就職するリスクを避けることがとても重要です。

粗悪なSES企業では、就職後に「勉強期間」と称してプログラミングとは無関係な業務(保守やサポート業務、悪い場合は家電量販店の販売スタッフやコールセンター業務)を強いられるケースがあります。このような企業では、プログラミングスキルを活かすことができず、エンジニアとしてのキャリア形成に支障をきたす可能性があります。

事前にスクール入会前の面談等で、このような企業を紹介していないかどうかスクールに確認することで、そのリスクを抑えることができます。

講師を正社員として雇っている

プログラミングスクールでの学習効果を高めるためには、質の高い指導が不可欠です。講師が正社員として雇用されているスクールは、長期的に安定した指導が受けられ、学習サポートも充実している傾向にあります。

業界経験が豊富な講師が在籍しているスクールでは、最新の動向や技術トレンドを教えてもらえる可能性もあるため、実務に役立つ内容を学べます。

また、正社員の講師は安定して勤務しているため、スクールが短期間で閉鎖されるリスクが少なく、長期的なサポートも期待できるでしょう。

転職でアピールできるポートフォリオの作成支援をしている

エンジニアとして転職・就職活動において、重要なのは履歴書や職務経歴書だけではありません。企業が注目するのは「どのようなプロジェクトに関わり、どのような成果を上げたか」を示すポートフォリオです。

学習の過程で実践的なプロジェクトを作成し、ポートフォリオとして仕上げる支援を行っているスクールを選ぶことで、転職時に他の候補者との差別化を図れます。

スクールによっては、ポートフォリオの作成に関するアドバイスや添削を提供しているところもあります。添削してくれるスクールに通うことで、より魅力的で業界のニーズに即したポートフォリオを作り上げられるでしょう。

転職後も現場で活躍できるカリキュラムを組んでいる

プログラミングスクールで学ぶ際、重要なのは「学んだスキルが現場で役立つかどうか」です。スクールによっては、基本的な知識の習得に偏り、実際の現場で求められるスキルに欠けているカリキュラムも存在します。

実務でよく使われるフレームワークやライブラリを取り入れたカリキュラムや、実践的な問題解決能力を養うプログラムを学べるスクールを選ぶのがおすすめです。また、チーム開発ができるスクールを選ぶことで、実際の開発現場で必要なコミュニケーション能力や問題解決能力も同時に育てられます。

まとめ

プログラミングスクールを選ぶ際には、「やめとけ」という声に惑わされることなく、スクールのカリキュラムやポート内容を比較検討することが重要です。SESを避けるために、就職支援が充実したスクールを選び、正社員雇用を目指せる環境を選びましょう。

スクールを選ぶ際は、正社員講師による質の高い指導が行われているか、実践的なポートフォリオ作成支援がされているかなどを重視してみてください。さらに、転職後も現場で活躍できるスキルを習得できるスクールを選ぶことで、即戦力のあるエンジニアに成長できます。

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この記事を書いた人

川本 裕太のアバター 川本 裕太 UPSTART株式会社 代表取締役

はじめまして、アプデの運営会社、UPSTART株式会社代表の川本です。私は常に劣等感を抱いて社会人生活を過ごしていました。営業成績は下、上司に怒られる毎日。情けなく、悔しくて涙した日々も少なくありませんでした。そのような経験から「周りに追いつき、追い越し、人生を変えてやる」という想いで起業し、「アプデ」という情報メディアを立ち上げました。アプデの情報を見て、人生が少しでも良い方向に変わったらこれほど嬉しいことはありません。